就職最悪のバンドサークル出身者が就活で伝えるべき強み5選

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最終更新日:2023年10月19日

就職最悪のバンドサークル出身者が就活で伝えるべき強み5選

こんにちは。軽音楽サークルに所属している17卒の就活生です。

今回はみなさんに「軽音楽サークルに所属する就活生の現状」と「その状況を打破するための方法」についてお話したいと思います。

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悲惨な軽音楽サークルの就職事情

今回このようなタイトルでコラムを書き上げようと思った動機は、私の所属している軽音楽サークルの就職実績がお世辞にも良いとは言えないからです。また、他大学の友人が所属している軽音楽サークルにおいても同じことが言えることが分かりました。

自分が所属している大学は、世間では所謂高学歴と呼ばれる旧帝、早慶レベルの学校なのですが大手企業から内定をもらった生徒は25人中2人のみ。

この25人の中にはまず留年により就職活動が出来なかった者や内定を1社からも貰えなかった者も含まれています。その中で大手企業内定者の内訳を具体的に言うと、メガバンク1名、大手化学メーカー1名です。

私の経験談ですが、軽音楽サークルに所属している人間の中には所謂「ノンフューチャー系」や「チャラい系」の割合が多いのが現状です。それとは対照的に、同じ音楽系サークルでも吹奏楽やアカペラなどは「音楽に対して真摯に取り組み、真剣にサークル活動に励んでいる」というイメージがあると思います。これはおそらくどこの大学にも当てはまるのではないのでしょうか?

しかし、このような軽音楽サークル出身の就活生にも大きな企業に伝えることが出来る強みがあると思います。まずは以前のunistyleの記事でも紹介された「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」を確認してみましょう。

企業に伝えるべき5つの強みとは

下記参考記事に詳しく解説があるので、ここでは簡単に触れる程度に済ましますが、5つの強みとは以下の5点です。

1.個人として努力し、成果をあげることができる
 

2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる
 

3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる
 

4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる
 

5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる
参考:人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み

1.個人として努力し、成果をあげることができる

個人としてしっかりと努力をし、それによって著しい成果や実績を挙げることは、働く上でもっとも基礎となるところといえると思います。

そういった経験をアピールすることは、外せない点だと言えると思います。

2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる

個人として成果を出すことは大切な基礎と言えますが、それだけではまずいです。

多くの企業も求めることですが、信頼関係を構築し、関係者の課題や問題を引き出し、解決のために行動できるかという点は同様に重要なことで、そういった「自律自責型の人材」であることをアピールすることも大切な点と言えると思います。

3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる

働く中で、マニュアル作業がすべてと言うことはなく、特に人気企業の総合職では、自ら考え行動し成果を上げることが求められ、役職や立場に関係なく、自ら主体的にリーダーシップを発揮して行動する能力のことが求められます。

これを就職活動でアピールしようとする際には、仮にそれまで以前に肩書きがなくとも、集団に対して主体的に行動した経験や普段からの考え方を持っていることが大事です。

4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる

企業とは異年齢、多様な価値観を持った人の集合体です。また、自社だけでなく、取引先の企業も自身とは異なった価値観を持つことは大いに考えられます。

ゆえに、そういった中においても全員で協力し、成果をあげられる能力や経験をアピールすることも重要なことです

5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる

決まりきった仕事をこなすだけでは、個人としての成長は中々望めず、引いては企業としての成長も頭打ちとなってしまいます。

ですので、自身には、現状の課題を分析し、新たな仕組みや取り組みを実現することができる能力や経験があることをアピールすることも、やはり大切なことです

これら5つの伝えるべき5つの強みは、じっくり紐解いていけば、軽音楽サークルに所属していた学生にも当てはまるものだと思いました。以下に1つずつの強みについて、バンド活動と繋げて考えてみたいと思います。

1.個人として努力し、成果を挙げることができる

個人としてしっかりと努力して実績・成果をあげることは社会人にとって大事なスキルの1つと言えるでしょう。とりわけ、人気企業で働く社員にとってこのスキルは必要不可欠なのではないでしょうか?

バンドとして1つの音楽を完成させるためには「個人個人が曲をよく理解し完璧に演奏できるようにならなければならない」ことは当たり前です。1つでも上手く演奏できない、もしくはリズムが合わないパートが存在するだけでその演奏は完璧からは遠ざかってしまうでしょう。言い換えると、「演奏者それぞれが重要な責任を抱えている」と表現できるでしょう。

一方で、人気企業の社員にも同じようなことが求められていることは明らかです。組織の一員として与えられた責任をしっかりとこなし、成果をあげることができるというのは重要なことです。

個人としてどのような努力をし、成果をあげてきたかは学歴、資格試験など言葉でなくても伝える手段はもちろんありますが、「サークルのメンバーとして努力してライブを成功させた話」、「どのような使命感を持って楽器を練習し、演奏していたのかについての説明」は上手く話すことが出来れば1つの学生時代頑張ったエピソードとして大きくアピールできるものであると思います。

2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる

信頼関係を構築し、関係者の課題や問題を引き出し、解決のために行動できるかということも仕事においては重要なことの1つであり、またバンドマンにとっても必要不可欠なスキルです。

「信頼関係を構築した経験」についての質問は例年聞かれており、例えば三菱商事や商船三井などではこの経験を実際に実践し、活かすことができるような社員を求める人材に掲げています。

皆さんがご存知の通り、演奏者全員が個々で正確な演奏をできるからと言って必ずしもバンドが上手くいくとは限りません。例えばメンバー全員で演奏をして初めて気づくことが出来る問題点(チューニングのずれ、各メンバーのバンドに対する意識の違いなど)、合奏をして初めて分かる課題があります。

この時、仮にメンバー同士に信頼関係が築けているのならば、演奏の問題や改善点をダイレクトに指摘し、それを改善することが出来るのではないのでしょうか。下記の大手広告代理店のエントリーシートでは、留学生とのバンド活動を始めるに当たって、「留学生たちとどのようにして信頼関係を築き」、「その経験から何を得たのか」について非常に分かりやすく書いています。ぜひ参考にしてください。
 

3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる

大学時代にチームを巻き込んで成果を出したエピソードを教えてください。

(トヨタ自動車エントリーシートより)

自ら主体的に行動して、リーダーとして存在感を発揮することも多くの企業で求められています。人気企業の総合職の人材の多くはマニュアル作業的なものではなく、自ら考え行動し成果を上げることが求められており、リーダーとしての資質が役職に関係なく求められると言えます。

リーダーシップというとサークルの幹事長や代表と言った肩書きの有無を気にしてしまいがちですが、バンドについて言えばそれぞれのバンドの方針を決めたりスケジュールを取り決める「バンドリーダー」がいます。もちろんリーダーではなくても、サークルやバンドのために主体的に行動した経験を語れば何も問題はありません。以下は大手外資系メーカーの内定者による「バンドサークルを設立した経験」について述べているESです。肩書きについてアピールすることはなく、1人のバンドマンとして「どのように課題や問題を発見し」、「どのようにして他人を巻き込み」、そして「どのように解決案を提案したのか」について上手く説明しています。

4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる

あなたが自分と異なる価値観=外国人、年齢、生い立ちの違い、を持った人たちと協働して目標を達成した経験について記述して下さい。(400文字以内)
 
(三井物産エントリーシートより)

価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげるということも仕事をする上では非常に重要です。会社組織も年齢や立場がバラバラな人が集まる組織です。商社で言えば、リスクマネジメントの人が考えることと、営業が考えることは立場の違いから少し異なっています。部署が違うだけで考え方も違うため、取引先など企業が違えばその違いも大きくなります。そういった組織で全員で協力して成果をあげることができる人材かどうかが面接でも問われています。

価値観が異なるというと、外国人との交流をイメージする人が多いのですが、バンドメンバー同士の趣味の違いやバンドに対する本気度の差も大きな「価値観の違い」と言えます。その違いに対してどのように対処し、そしてどのようにバンドの目標に向かって練習を行ったのかは話しやすいと思います。もちろんバンド内での価値観の違いだけではありません。「サークルの中心メンバーとしてどのようにして趣味趣向の違うメンバーやバンドたちを取りまとめたのか」についてもこの強みは活きてくると思いますし、話しやすい切り口であると思います。

また先ほど紹介した大手広告代理店のエントリーシートでは、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」という強みだけでなく、「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」という強みに関してもアピールできていることが分かります。

5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる

ジョンソン・エンド・ジョンソンは医療業界の中で「新たな価値の創造」や「変革」をリードしてきました。 あなたがこれまでに主体的に「変化」を起こした経験について教えてください。
 
(ジョンソン・エンド・ジョンソンエントリーシートより)

 総合職の仕事では、決められた仕事をこなすというよりも、現状の課題を解決するための新しい仕組みを提案したり、売上をあげるための施策を考えて提案することが多く、今までにない仕組みや企画を提案し、実現する力というものが重要になります。

バンドサークルに所属している学生の経験で言えば、「サークルメンバーのモチベーションを保つためにサークル内ライブに対して投票制を導入し、演奏のランキング付けを行う」ことや、「更なる交流を深めるために、複数のバンドサークルでのイベントを企画する」などが挙げられるのではないでしょうか。

先ほど紹介した大手外資系メーカーの内定者による「バンドサークルを設立した経験」について述べているESでは、「現状のバンドサークルが抱える問題点」について分析し、それを解決するために「今までにない新しい制度を取り入れたバンドサークルを設立する」した経験について話しています。

最後に

バンドマンに対するイメージは世間一般ではあまりいいものではなく、就職活動においてもバンドやサークル活動について話すことに対して就活生は遠慮しがちですが、一番大切なことは「伝え方」です。

評価される近道として実際に就職活動を成功したサークルの先輩に「どのようにバンド活動の経験を伝えたか」について話を伺うのも1つの手段です。ぜひ就職活動を成功させて、「真面目なバンドマン」として社会に羽ばたいてください。

photo by Jesse Acosta

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、年末から春休みにかけて実施されるため、基本的には1DAYなどの短期のものが多いです。そのため複数の企業で参加しやすく、志望業界の他企業を知る手段としておすすめです。冬季インターンに参加するメリット冬季インターンシップには、参加するメリットが数多くあります。メリットを理解して上手に活かすことができれば、就活をよりスムーズに進めることができるでしょう。採用に直結するケースもある本記事で扱っている内容です。冬季インターンは企業の宣伝だけでなく、能力の高い学生を見つけることが目的となっているケースが多いです。そのためインターン開催後にインターン参加者限定の早期選考や本選考の一次面接免除などの優遇が行われることがあります。就活生は、企業側が「選考」という意識をもって学生を見ていることを、頭に置いてインターンに参加すると良いでしょう。採用担当者に印象を与えるチャンス冬季インターンは開催直後の3月より本選考が始まることもあり、企業の採用担当者がインターン参加者を評価しているケースが多いです。インターンでありながら、採用担当者は採用活動の一環として良い人材を確保することを目標としているため、就活生にとっては、インターン内での発言や行動が自己アピールのチャンスになります。最後に冬季インターンは、その企業の企業研究や業界研究を深められることに加えて、本選考における優遇を受けられる可能性があるので、就活を進める上で非常に重要なイベントです。そして本記事でも紹介したように、冬季インターンの多くは12月から2月に1DAYや3DAYなど短期間で行われます。企業によってインターンの開催時期や、募集時期も異なるため、しっかり事前準備をして選考にチャレンジしてみましょう。以下の関連記事で10月締切のインターンまとめの記事と選考で使えるunistyleのES・面接・GD対策記事を紹介しているので参考にしてみてください。関連記事・・・・・ 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【20卒1浪1留慶應生失敗談】就活失敗から学んだ「絶対に就活で失敗しない方法」 【20卒1浪1留慶應生失敗談】就活失敗から学んだ「絶対に就活で失敗しない方法」 東京大学出身で、帰国子女で、体育会で、社会貢献のボランティア活動やってて、就活してみたら商社に内定しました、みたいな華々しい体験談を語っている就活支援サイトが多いこと、多いこと。確かにそういったサイトでの体験談も参考になることがたくさんあるかと思います。しかし、そうした方々のハイスペックぶりや戦略的な就活を真似できるかと言えば、それはだいぶ難しいと思います。恐らく、早慶上智GMARCHクラスの学歴で、帰国子女でもなく、テニスサークルに所属してウェイウェイしてて、3年生夏ぐらいから少しだけ意識して、冬ぐらいから本格的に就活を始める、みたいな就活生が多いかと思います。今回この記事を書いた私は、慶應という学歴だけで大して準備も対策もせずに大手企業の内定を取れると思い、大失敗の就活を経験しました。だからこそ、皆さんにとって本記事でお話させていただく私の失敗談は、ハイスペック戦略的就活ガチ勢の体験談よりも身近に感じることができるかもしれません。私の失敗談をぜひ読んでいただいて、反面教師にしてください。本記事の構成筆者のプロフィール失敗その①:「インターンとかめんどい!」(大学3年生・夏)失敗その②:「慶應生なら就活楽勝っしょ!」(大学3年生・冬)失敗その③:「とりあえず電通じゃね?自己分析とか意味わからん!」(大学3年生・冬)失敗その④:「業界研究とか、就活サイトと公式HP見れば一発っしょ!OBOG訪問とかめんどくね?」(大学4年生・春)失敗その⑤:「グルディスとか地頭でいけるべ!時計係とかマジウケるw」(大学4年生・春)失敗その⑥:「面接とかその場のノリでしょ!」(大学4年生・春)結果:失敗・NNT。なぜ就活で失敗したのか?「何も」考えていない。「二度目の」就活で「何を」考え・「どのように」行動したのか失敗から学んだ「就活で失敗しないために必要なこと」最後に筆者のプロフィール筆者のプロフィールは以下の通りです。◆性別:男性◆大学:慶應義塾大学法学部◆所属ゼミ:なしGPA:1.0未満(ほとんどC評価かD評価)◆サークル:学園祭の実行委員会(3・4年生で役職についていた)◆アルバイト:喫茶店・コールセンター◆性格:慢心・自信過剰・面倒くさがり・計画性皆無・その場しのぎが得意・テストは毎回一夜漬け◆志望業界19卒:広告・金融・不動産という謎の組み合わせ20卒:人材・ネット広告・IT系◆現在総合人材会社に2020年4月入社◆特徴浪人(半年仮面浪人・半年予備校浪人)・留年・フェニックス(慶應義塾大学法学部の復活制度で半期進級)・就職浪人かと思ったらシンプルに留年してた、という大学生が陥る失敗をすべて凝縮したような最強の反面教師。自分でも思うけど、マジでやばい経歴です。大学2年生まではアルバイトとサークル活動に専念しておりました。その活動の中での失敗はゼミ試験に落ちたことぐらいです。でも触れている小林良彰ゼミを受験しましたが、落ちました。このゼミを受験した理由は、「小林ゼミの就活実績がすごい」という話をよく聞いていたからです。ゼミ選びで少しだけ就活を意識してはいましたが、それ以外には行動に移したことなどは特別ありませんでした。自分の中では「大学1・2年生から就活してる人=意識高い系」という認識でした。(今思うとリスペクトです。)唯一の救いはサークル活動に専念していたので、結果的にガクチカとして話せる経験をたくさんできたことです。失敗その①:「インターンとかめんどい!」(大学3年生・夏)大学3年生になると就活を始めるらしい、そして夏休みに行われるインターンという儀式に参加すると後々イイコトがあるらしい、という噂は聞いていました。だったら、自分も一応インターンに行ってみようかなあと思い、なんとなくかっこいいからという理由で電通と、慶應だと有利らしいという理由で東京海上日動火災保険の2社のサマーインターンにエントリーしました。この2社を選んだ明確な理由なんて全くなかった、真剣に考えていなかったというのが本音です。電通の一次課題がアイデアで課題解決する系で、一次課題は通過しましたが調子に乗って自分の考えだけで挑んでしまい、当然のごとく二次課題で落ちました。普通ならインターン課題の対策や回答方針などは就活支援サイトを見たり、電通の内定者の先輩などからアドバイスを頂いて参考にするべきでした。もう一つの東京海上日動火災保険に関しては、ESの書き方を知らないくせに自分なりにタラタラとESを書いていましたし、面接に関しても「とりあえずサークルで役職についてること言えば通るっしょ!」っていう安易な考えだったために、面接であえなく撃沈しました。今になって思うと、サークルでの役職とかは全く選考に関係なくて、「何を」「どのように」考えたのか、という点で面接対策をするべきでした。また、業界や企業によって異なりますが、やはりインターン参加者の本選考での優遇というものは大いに存在していると考えています。慶應生の中では有名な話ですが、東京海上日動火災保険のサマーインターンに参加した慶應生にはインターン後の秋頃~冬頃にかなりの頻度で人事部から電話がかかってくるようです。インターン後にも、そうした人事部との関わりを持っておくことで本選考でかなり優位に進められる、という話をよく耳にします。二度の就活を終った後に感じたことは、「大学3年生のサマーインターンの重要性」でした。就活の早期化によって大企業が優秀な就活生を青田買いしている昨今の状況で、サマーインターンから囲い込みがあるのは当然かもしれません。さらに、早くから就活というものに慣れておき、就活の情報を収集しておくことで、スタートを早く切ることができたはずでした。私は結局、大学3年生のサマーインターンに参加できないことで、就活のスタートが遅れ、インターンからの人事による囲い込みもされませんでした。ただ、この時の私はサマーインターンはただ単に企業研究の一環ぐらいにしか考えていませんでしたし、「自分ならインターンなんて行かなくても本選考で余裕っしょ!」という慢心もありました。冷静に考えれば、本選考におけるインターン参加者の枠がある企業であれば、本選考からエントリーする就活生にとってはどんどん枠が狭くなり倍率が高くなってしまうのも分かるはずでしたが、その時の私はそうしたことを「何も」考えていませんでした。この大学3年生という大事な時期に、サマーインターンの重要性を認識し、ある程度業界を絞ったうえで戦略的な対策をしていれいば、という後悔は今でもあります。後述するさまざまな失敗がありますが、この失敗が私の就活の成否の分岐点だったと思います。失敗その②:「慶應生なら就活楽勝っしょ!」(大学3年生・冬)大学3年生の冬になると流石に就活を意識せざるを得ない状況になりました。前述したように大学3年生のサマーインターンに参加せずに就活のスタートが遅れていたにも関わらず、就活に対してなぜか焦りはありませんでした。その時の私の心中は、割としゃべりは得意だと自負していたし、自分のサークルでの経験話せばガクチカなんていくらでもあるし、なにより慶應だし就活なんて楽勝でしょ!っていう誰がどこからみても「慢心」していました。それだけでなく、元来根拠のない自信家のため、「なんなら就活無双できるんじゃね?」っていう慢心の境地にまで達していました。たしかに、慶應という学歴であれば学歴フィルターで日系企業で落とされることはまずないでしょう。しかし、慶應という学歴の使い道は学歴フィルター対策以外にはありませんでした。就活生の中に、私ほど慢心し、就活をなめ腐っている人はいないかもしれませんが、あえて言わせてもらうと、「慶應生≒就活強者」ではあるが、「慶應生=就活強者」ではない。学歴だけで就活の成否が決まるのならば大手企業は東京大学出身者だけ採用してればいいわけで、そういう企業が少ないということは、あくまで学歴はただの学歴であって、それ以外の基準もあるということです。一度目の就活時の私は、そういう自分に都合の悪いことには目を向けずに、自分の都合の良いように解釈していました。当たり前のことですが、慢心せずに、一つ一つの対策をしっかりと戦略的に計画的にすることがなによりも大事です。【参考】失敗その③:「とりあえず電通じゃね?自己分析とか意味わからん!」(大学3年生・冬)大学3年生の冬になると、本選考の志望業界や志望企業を決めるタイミングになりましたが、本当に「何も考えていなかった」というのが率直な本音です。一般的に言うと、最初は「この業界に興味あるなー、この企業に興味あるなー」っていう程度であっても、後からなぜ自分がこの業界・企業に興味があるのかを、「自己分析の結果と絡めて言語化していく」というのが、志望動機の作り方です。私の、「何となくかっこいいから、聞いたことあるから」という理由で電通に決めた後に、その言語化という作業を怠った、というのが失敗でした。もちろん、ESや面接で答えるために用意した志望動機はありましたが、それは上っ面だけの志望動機でした。面接で自己分析と絡めて志望動機を深掘りされたときに、回答に詰まることが多々ありました。「自分が何をしたくて、この業界なのか」、「他社と比較したときに、なぜこの企業なのか」。こうした質問に対して、しっかりとした志望動機を用意していたわけではないで、答えられるわけがありませんでした。悲しいことに就活というのは、「なぜ」という自問自答を繰り返す作業の繰り返しであり、特に自分の志望動機に「なぜ」と自問自答することが重要です。さらに、志望動機の根幹にある自己分析も大してしていませんでした。「自己分析」という作業をしなければいけないという話を勿論聞いてはいましたが、「自分のことだし分析なんてしなくても自分でわかっているでしょ!」という持ち前の自信過剰と面倒くさがりの性格が表れてしまいました。一般的に、「業界研究&自己分析→自分が将来どうなりたいのか?何をしたいのか?」をある程度明確にしたうえで、「→志望業界、志望企業を決める&志望動機も付随してくる。」っていうのが定石な流れです。しかし、自己分析も大してしていなかったために、自分が今後何をしたいのか明確ではありませんでした。自己分析を怠ったことで、自分が今まで何に対して「どう考えていたのか」、「将来何をしたいのか」というモノが、不透明なまま面接をうけていました。そのため、面接でよく聞かれる「この会社で何をしたいのか」「将来のキャリアプランについてどう考えているのか」、という質問に答えられないままでした。自己分析を怠ったせいで志望動機が不明確な上に、面接での「今後のキャリアプランはどう考えていますか?」といった質問には、いつもその場しのぎの回答しかできなかったです。自己分析と志望動機に対してひたすら「なぜ?」と自問自答する作業を怠ったために、自分のことが分からず、なぜこの企業を志望しているのかもわからないまま面接を受けることになりました。そんな就活生の話すことなんて論理立てされもせず、首尾一貫してもいない話で、そりゃあ初めて私に会う面接官からすれば、「なんだこの就活生は?何も考えてねーじゃん!(怒)」ってなるのも当然のことかもしれません。【関連記事】失敗その④:「業界研究とか、就活サイトと公式HP見れば一発っしょ!OBOG訪問とかめんどくね?」(大学4年生・春)3/1の情報解禁日を迎え、エントリーする業界・企業もなんとなく決めてから、説明会などに何度か参加してみました。説明会では、その業界の話やその企業が実際にやっている事業などの簡単に説明を聞いていくうちに何となーくの基本中の基本みたいな知識だけは得ることができて、業界研究・企業研究をしている気分になっていました。そういった説明会だけでなく、自らで業界研究・企業研究をしなければ面接で見抜かれるぞ!という話も聞いていましたので、とりあえずやってみるようとしましたが、業界研究・企業研究のやり方を全く知らなかったです。当時の私がやっていた業界研究・企業研究は以下の通りです。企業の採用ページを見て、その企業の事業領域・直近の売上高をノートにまとめる。その業界の全容や売上高ランキングとか、各社の特徴を適当に調べてノートにまとめる。就活支援サイトを見て、選考で聞かれる質問とその回答をノートにまとめる。この3ステップだけの企業研究で、一社を研究するのに1時間程で終わっていました。ビジネス全体でのニュースから、業界全体のビジネスモデル、企業ごとの特徴、得意な事業分野や中長期経営計画、求める人物像などやIR情報など、業界研究・企業研究のために必要な情報が圧倒的に不足していました。面接官からしたら、「なんでうちが何をやっているのか分かりもしないのに、うちに来たいと思えるんだろう?」って不思議に思うでしょう。実際にこの当時の私は、企業研究という作業を怠り、そこから自分自ら考えて、将来的にその業界で自分がどんな仕事をしたいのかという、ところまで考えが至らなかった。業界研究をするにあたっての一般的な流れは、「様々な業界の研究を網羅してから→興味のある業界を絞る&志望動機」だと後から学びました。つまり、業界研究もしていないのに、志望動機なんて書けるわけがない。さらに、業界研究の進捗具合が志望動機の完成度にも影響しています。ESでは字数制限の関係で志望動機の完成度に差異は生まれにくいかもしれませんが、実際に面と向かった面接ではそれが如実に表れます。だからこそ、業界研究をおろそかにしてはいけないのです。OBOG訪問業界研究・企業研究をするためにOBOG訪問という方法もありましたが、率直に言うと「面倒そうだからやんなくていいやー」って思っていました。わざわざ社員にアポとって、質問を考えて、粗相のないように受け答えして、訪問後に感謝のメールを送るというのは大変「面倒そう」。正直にいうと、二度の就活を通じて自発的なOBOG訪問は一度もやっていません。20卒での二回目の就活時には、リクルーターが社員との面談を複数回セッティングしてくれたので話をする機会を作ってもらっていました。自発的にOBOG訪問をするのは面倒そうだと思っていましたが、やはり19卒での就活時にはOBOG訪問をやっておけばなーと感じました。その理由としては以下の4点があります。①OBOG訪問が選考に影響する企業も少なからずある②企業研究・他社比較ができる③ES添削・面接対策・先輩社員の経験談を聞くことができる。④自分がその企業で働くイメージを膨らませる①OBOG訪問が選考に影響する企業も少なからずある定かではありませんが、OBOG訪問で来訪した就活生を採点する企業があるという噂をよく聞きます(東京海上日動とか)。ですが、とある慶應生で東京海上日動のOBOG50人に訪問した就活生が、選考で落とされたという話を聞いたことがあるので、訪問回数だけが選考結果に直結するわけでもなさそうです(そこまでやる必要があるのかは謎だが)。②企業研究・他社比較ができるOBOG訪問の最大の目的はこれでしょう。外部からの情報だけでなく、その企業で実際に働く社員からの情報はとても有益でしょう。企業の社員が内部から見た会社事情であったり、競合についての情報であったり、ネット上の就活支援サイトには転がっていない情報ばかりです。そうした自分から取りに行く情報を持っているかどうかが、自分の志望動機や今後のキャリアプランの完成度に影響を及ぼすことは間違いありませんし、面接官からみた就活生の志望度の高さを図る指標になっているのかもしれません。③ES添削・面接対策・先輩社員の経験談を聞くことができる。先輩社員たちは、その企業の選考を潜り抜けた経験者ですから、彼らの対策方法やESは、自分の独学のものより随分と価値があるはずです。ぶっちゃけ、OBOG訪問でES添削してもらえるっていうのは都市伝説だと思っていました。初めましての社会人に「僕のESを添削してください!!」っていうのは結構ハードルが高く感じます(人見知りなもので)。しかし、ESを添削をしてもらい、磨きをかけている就活生がいるというのも事実なわけです。そういう人に対し、添削してもらっていない自分のESが、どんどん差を付けられていくのは当然のことでしょう。添削が必ず必要だとは私は思いませんが、その企業の選考を突破した人にお墨付きをもらえるという意味では自信を付けられるのかもしれません。④自分がその企業で働くイメージを膨らませる私個人としては、これが大事なんじゃないかと考えます(まあ、やったことないんですけどね!)。「この企業で働きたい!」と夢見るだけでなく、その企業のリアルな声を聞いて現実を把握することが大事かと思います。就活の目的が内定を獲得するだけでなくその企業で働くことも目的であるのならば、入社後のギャップを少なくすることが必要になるはずです。社員の方に、内定を得るために必要な情報だけを聞くのではく、入社してみて実際にその会社はどうなのか?ということも知っておくべきでしょう。【関連記事】失敗その⑤:「グルディスとか地頭でいけるべ!時計係とかマジウケるw」(大学4年生・春)グループディスカッション(以下、GD)の対策方法・準備なんてなくね?というのが当時の私の率直な持論でしたが、そんなことはないことにだいぶ後になって気づかされました。持論ですが、GDを進めるにあたっての準備できることとしては以下のようなことがあります。①役割分担の確認②課題分析の方法論③お題として考えられるいくつのかパターンを予習④業界によってはある程度の知識を予習しておく「GDとか地頭勝負でしょ?俺なら余裕だべ!」というのが私の心持でして、実際にGDで落ちたことはほとんどないのですが、一度だけGDで落とされました。それが三菱地所の本選考でした。もうなんというか就活ガチ勢ofガチ勢みたいな、自分が自分があああ!!みたいな就活生ばかりで、眩暈がしました。GDの内容もだいぶ不動産がらみのお題で、はじめましてのワードと問題で絶句しました。GDの間は、適当にオウム返しして議論に参加しているようなふりをして、実際にはチームになんのプラスも与えられていない状況でした。ちょっとは悔しかったですけど、悔しがっていいほど努力もしていなかったので、悔しがってはいけないなと自戒しました。GDで落ちたのはこの三菱地所だけだったんですが、やはり感じたことは、「地頭だけでGDに勝負するのはだいぶ危険」、ということです。大手企業なら、慶應生のライバルになってくるのは東大・京大クラスです。地頭勝負に持ち込んでも相手も相当頭がいいのは分かりきっていることです。なら事前に準備できることは準備して最大限に自分の地頭力を引き出せるようにしておくことが得策かと思います。【関連記事】失敗その⑥:「面接とかその場のノリでしょ!」(大学4年生・春)就活において一番の難関ポイントである面接ですが、面倒くさがりの私がしていた面接対策は以下の通りです。①とりあえず就活支援サイトを見る。②そこに書いてある面接の質問内容を見る。③自分なりにその質問に対する回答を用意しておく。④それをただ暗記する。はい、今思うと、本当になめ腐った面接対策ですね。ていうか、「対策」というのが恥ずかしいくらいです。ではなぜ、こんな対策をしていたかというと、一言で言えば「慢心」です。自信過剰な性格が大いに出てしまいました。私は、サークルでの活動で数百人の前で自分の意見を述べたり、大学職員や消防などの外部の公的な大人と関わる場でのトークスキルを磨いてきたと勝手に思い込んでいました。そもそも、面接はトークスキルを競う場ではないのだから、そんな能力を誇示してもしょうがないのに、トークスキルだけで電通くらい簡単っしょ!っていう慢心の境地に達していました。こんな対策をして挑んだ面接は、なかなか悲惨な結果になりました。まあ、業界分析・企業分析・他社比較を怠ってきた筆者は、面接で様々なポイントでつまづくことになります。①「君がやりたいことってこの業界なの?」←志望動機が薄かった。②「実際にうちに入社してどの事業部でどんなことしたいの?」←企業研究が薄い、「これをしたい」というものが不透明③「入社から10年後までのキャリアプランってどう考えてるの?」←自己分析が甘い④「競合他社と比較してなんでうちなの?」←業界分析・他社比較が甘い。こうした質問に対して、その場しのぎの回答をして選考を通過できると考えていたのがあまりにも甘すぎました。さらに、大手損害保険会社である東京海上日動では、自己分析の深いところまで掘り下げる質問にも、その場で考える、ということが多かったです。⑤「〇〇くんの小学生時代ってどんな少年だったの?」⑥「〇〇くんのご両親ってどういう人なの?どういう教育方針で、それが今の自分にどのように影響しているのかな?」ぶっちゃけ、このような質問に意味があると思えなかった私ですが、今までの経歴や自分の考え方・人格が首尾一貫していないといけないという就活のやり方をとっている企業を受けている以上、そうした対策をしていなければ当然内定をとれるはずがありませんでした。【関連記事】結果:失敗・NNT。なぜ就活で失敗したのか?「何も」考えていない。結果的は大失敗・NNT(無い内定)です。大失敗・大惨敗です。ではなぜ就活で失敗したのか。ここまで読んでいただいた方はこう感じているのではないでしょうか。「いや、お前なんの準備もしてないのに随分自信過剰だな!」と。まさしくその通りです。それだけでなく様々な失敗をしてきたので、その失敗を分類してみたいと思います。①圧倒的慢心・自信過剰・自分への過大評価②圧倒的準備不足③圧倒的情報不足④圧倒的経験不足①圧倒的慢心・自信過剰・自分への過大評価私の性格の問題なのか、慶應というある程度の学歴のせいなのか、結果的にはその両方が原因で圧倒的慢心を引き起こしてしました。その慢心にも分類してみることにします。A「慶應なら就活余裕でしょ!」B「結構でかいサークルで役職ついてたし、ガクチカ余裕でしょ!」C「俺のトークスキルでいけるっしょ!」A「慶應なら就活余裕でしょ!」学歴だけである程度の企業は内定取れると思っていた(本気で)。上には東大・京大もいるのにも関わらず、私大でトップっていうだけで、慶應に入学した1年生のころから井の中の蛙を4年間やってきて、調子に乗り倒していたました。B「結構でかいサークルで役職ついてたし、ガクチカ余裕でしょ!」役職についていればガクチカはなんでも言えると思っていた。確かにガクチカとして話せることなんていくらでもありました。それは、こんな慢心男の唯一の救いでした。でも、サークルでの役職なんて就活において、社会人になるにあたって何の意味もなかったです。役職で就活の成否が決まるわけでなく、その組織の中で自分が「何を」「どのように」考えて行動したのかのほうが大事でした。そう考えてみても、私のサークルでの活動の中で、自分自ら問題意識を持って行動し周りを巻き込んで結果を出した経験なんて腐るほどあったのにもかかわらず、私は役職をアピールすることに注力していました。的外れもいいとことでした。C「おれのトークスキルでいけるっしょ!」面接はトークスキルを競う場ではなかった。「何をどのように考えるのか、そしてなぜそう考えたのか」というのが大事であって、それを「どのように伝えるか」は一部の能力だった。確かに、トークスキルを自分の特筆した能力としてアピールしてもいいかもしれませんが、それはゴリゴリの営業!みたいな企業でアピールするべきで、要点を外した自己アピールになっていました。②圧倒的準備不足私の元来の性格である、面倒くさがりが発揮された準備不足が如実に表れました。その準備不足についても3つに分類してみます。A:自己分析・志望動機B:業界研究・企業研究・他社比較C:GD・面接対策A:自己分析・志望動機「今後の将来で何をしたいのか」が定まっていなかった。就活生のほとんどが、「将来何をしたいか、なんて明確じゃないよおおお!」ってもがいているかと思います。私もその一人でした。ですが、就活において「君は将来何をしたいの?」という質問は絶対にされます。確かに、人の行動というものは何かしらのゴールを設定し、現在地からそのゴールまでに必要な過程を一つずつクリアしていくことが求められます。具体的な指標を定めたゴールでなくても、抽象的にでも「なりたい自分」を決める必要がありました。ゴールが決まっていないのに、その通過点である就活の目標が定まるわけもないし、自分の中で就活というものをどう捉えているのかが定まっていませんでした。【将来自分がどうなりたいのか】も決まっていないし、【過去の自分がどのように考えていたのか】も深く考えてこなかったです。今の私は、【過去の自分がなにをどのように考えてきたのか】を深掘りしてから、【今の自分が何をどのように考えているのか】を過去の要素から説明し、だから【将来の自分がこう考えるはず】というのが、自己分析だと考えています。過去の自分を深掘りする自己分析、現在の自分が何を考えているのかという志望動機、将来の自分が何をしたいのかというキャリアプランがすべて不明瞭だったために、「いったい俺は今後何をしたくて就活しているんだろう」ともやもやしたまま、面接官にもやもやとした回答しか言えませんでした。B:業界研究・企業研究・他社比較何をしている業界なのか、何を強みにしている企業なのかを知らない状況で、その業界・企業を志望するって冷静に意味分からないですよね。でもそんなことを平気でやっていたのが私自身で、そういう就活生も少なからずいるんじゃないかと思います。それがどれだけ危険なことか一度立ち止まってみればすぐに分かります。例えるなら、その人の性格をよく知らないけどめっちゃかわいい女性にアタックするようなもので、実際に付き合ってからその人と相性があうかどうかも分かっていない、という状況。私がしてきた面接では「私のどこが好きで告白してきたの?」と聞かれて、「うーん、ぶっちゃけ顔だけ!!性格も生い立ちも知らない!!」って答えるような回答しか言えなかったです。「当社への志望動機を教えてください」という質問に対し、「強みも知らんし、どういうマインドの人たちが働いているのかも知らんし、、、、でもめっちゃ有名企業やん!」っていう感じの答え方でした。実際には、建前上の志望動機を用意していましたが、すぐに業界研究・企業研究の粗さが露呈してしまいました。C:グルディス・面接対策今までやったことないGDとか面接に対して、対策をしなければ爆死するのは至極当然なこと。前述したように、GDに対して事前に準備できることはたくさんありますし、面接に対しても準備できることがたくさんあります。一番王道な面接対策としては、面接頻出質問に対して業界ごと・企業ごとの「求める人物像」に照らした回答を用意し、それと自己分析との関連性を認識しておく、ということがあります。その企業がどういう人物を求めているのか知らない状況で、面接に挑んでも的外れもいいとこです。私:「私の強みはリーダーシップうんたらかんたら」面接官:「へえ~そうなんだ~(別にリーダーシップとか新卒に求めてねええからああ!!)」っていう事故った面接を何度も経験してきました。「求める人物像」は往々にして採用ページに記載されている場合が多く、さらに人事の方に求める人物像をかみ砕いて説明してもらえる機会なんて死ぬほどあります。そういった、「求める人物像≒募集要項」の確認を起怠ったことが面接での失敗につながっています。③圧倒的情報不足「就活は情報戦」と言われているが、私としては「へえー、そうなんだー」ぐらいにしか認識がありませんでした。私がどれくらい就活情報に疎かったのかというと、「経団連ってなに?」「3月の情報解禁ってなに?6月はなにすんの?」「フェルミ?ケース?なにそれ?」「選考直結のインターンとかあったの、先に言ってくれよおお!」というのが、大学3年生~4年生の春まで実際に思っていたことです。「就活は情報戦」という言葉を全肯定するつもりはありませんが、「情報を持っていないと100%不利」というのは実際に実感したことです。特に、選考直結のインターンなどは、締切後に知ったとしても後の祭り、どうしようもないです。情報強者が就活において有利かどうかは分かりませんが、「情報弱者は絶対に就活で失敗します」。④圧倒的経験不足上記したようにGDや面接への対策が薄かったのは勿論のこと、その経験値が少なかったことも間違いないです。もし、戦略的な就活を進めるのなら、志望業界のみならず、練習のための企業もいくつか受けておくべきだったと感じています。分かりやすくいうと、「大学受験で東京大学が第一志望!だから私大を受ける必要なくね?」っていう尖りまくった受験生の状態です。(実際に私がそうでした。)何事も、練習せずにうまくいくわけがありません。なので、前もって何個か練習のための企業を受けてみることを私はおすすめします。「二度目の」就活で「何を」考え・「どのように」行動したのか?「二度目の」就活を迎えるにあたってやることは単純明快で、「一度目の就活の失敗の反省・改善点の抽出、二度目の就活でしっかりと内定を得ること」、これ以外にありませんでした。では、そのために実際に「何を」考え、「どのように」行動したのかを細分化しながら説明していきます。「時すでに遅し」なコト留年生・就職浪人のディスアドバンテージ圧倒的慢心を捨てる圧倒的準備不足・自己分析・志望動機・論理の穴を作らない業界研究・企業研究・他社比較・情報不足圧倒的経験不足を補う「時すでに遅し」なコト前述したように、大学3年生でのサマーインターンから本選考での優遇というのは間違いなく存在します。それを二度目の就活を迎えるにあたって、だいぶ後悔しました。しかし、悲観しても状況は改善しないので、しっかりと「二度目の」就活の準備をしようと考えました。これからサマーインターンを控える22卒の就活生は、「絶対に複数企業のインターンにエントリーすること」をお勧めします。自分が興味を持っている企業にエントリーするのもいいですが、低倍率で参加しやすい企業にエントリーすることをお勧めします。なぜなら、高倍率の企業しかエントリーしていない場合に、どこも参加できるインターンがなければ意味がないからです。人気企業のインターンでなくても、インターン参加企業0社と1社ではだいぶ違っていきます。それは、サマーインターンに参加できない場合に「就活をしっかりと意識し始めるタイミングが遅くなる」からです。就活は先手必勝、スタートが早ければそれに越したことはありません。大学3年生の夏というのが一般的なスタートという風潮になっているのならば、このタイミングでインターンに行けないということは、すでにスタートする前から差を付けられているということです。本記事を読んでいる22卒の就活生は、今すぐにでもエントリーしましょう。先述したように私の就活の成否の分岐点はここでした。大学3年生のサマーインターンに行くかどうかが、失敗するか、失敗しないか、の分かれ道です。留年・就職浪人のディスアドバンテージ【留年・就職浪人≒ディスアドバンテージ】【留年生・就職浪人≠アドバンテージ】留年や就職浪人が間違いなく不利になるか、と聞かれたらそれは分かりません。ですが、アドバンテージになることは絶っっっっ対にないです(筆者の持論)。私としては、留年・就職浪人ということをディスアドバンテージとして認識していたので、それをいかにカバーするか考えて行動しました。その①:「なんで留年・就職浪人したの?」という質問に対して、回答を用意する。これは、もう挨拶がてら聞かれる感じでした。というか絶対聞かれるのでアイスブレイクの自己紹介で自分から誘導していました。ここで、しっかりと返せないと面接の最初から躓いてしまうことになるので、ちゃんと用意した回答で対応していました。その②:「とにかく早く行動すること」いち早く行動することでしか「留年・就職浪人」をカバーする方法はありませんでした。留年・就職浪人云々の前に就活においては、すべてこれに尽きます。12月に自己分析・志望動機を終わらせ、志望業界を絞り、エントリーする企業のリストアップは年内に終わらせようとしていました。1月・2月に早期選考がある企業を調べ、とにかく早く内定を確保する、ということを目標に掲げていました。結果的には、現在勤めてい企業から2月中に内々定を頂き、早めに就活を終えることができました。確かに、留年・就職浪人が決まってから海外留学に行って海外経験とガクチカを強化する、などでカバーする方法もありましたが、私の場合4年生時のサークル活動があまりに忙しすぎてそれは叶いませんでした。だからこそ、「とにかく早く行動」し、「あらかじめ留年・就職浪人に関する質問に備えておく」、ということを徹底しました。圧倒的慢心を捨てる一度目の就活の大失敗の最大の要因がこの慢心でした。だから、この慢心を捨てるというのが最初のミッションでした。ここで1つ、ネックになったのが、「他の20卒と比べて、俺は19卒で一度本選考を経験しているんだ」というさらなる慢心が生まれかけたことです。しかし、この慢心は割とすぐに消え去りました。だって19卒で成功していなんですもの。失敗しかしていない就活の経験なんてなんの役にも立つわけもありません。例えば、50人の女性に告白して全員にフラれたのに、「俺は50人に告った経験あるから、次にあの美女を落とせる!」とか思い上がっている男性と同じです。それになんの根拠があんの?っていう話です。一度就活を失敗したことで、「夢見てんじゃねーよ!」って自分を客観的に見つめ直すことができました。圧倒的準備不足(自己分析・業界研究・企業研究・他社比較・志望動機)とにかく就活というものは、実際の面接時間30分に対して準備時間が何十時間もかかるものです。その何十時間もの準備をしっかりやってきたいるかどうかを、30分で効率よく見抜くために制度化されたものが面接だと私は考えました。だからこそ、「自己分析→業界研究→志望動機」という事前準備が何より大切なんだと気づかされました。A:自己分析・志望動機就活で一番大事だと実感したのが「自分の経験やいまの考え方、将来どうしたいから、今後どうしたいのか?」ということに対して、論理的に首尾一貫した自分というものをしっかりと確立することだと考えています。一度目の就活の時には、何となく「こんな感じ?」みたいな自分を決めて、それの裏付けとなる経験を何となく「これでいけんじゃね?」っていうものを肉付けしていました。しかし、それだと失敗するというのは身に染みて分かったいることなので、「何となく、、、」というのは一切やめようと思いました。自分に対して客観的に、批判的に厳しい目で見て、常に「なぜ?」と問い詰めることが必要だと考え、行動しました。私が実際に行っていた、自己分析は以下のようなものでした。自分史・モチベーショングラフを作成し、その中で「なぜ」過去の自分はそのように行動したのか、感じたのか、自問自答を繰り返す。例えば、私は小学生のときにサッカーを、中学で剣道を、高校でラグビーをやってきました。フェーズごとに、スポーツを転々としてきた理由を今までの人生であまり深く考えてこなかったです。しいて言うなら、その時々で「なんとなく面白そうだから」という理由しかなかったです。「なぜ過去の自分はそのような行動をしたのか?」自問してみると、「ぶっちゃけ今やっているスポーツにも飽きてきて、新しいことに挑戦したかった」という感情があったことを思い出し、そこから新たなことに挑戦したいタイプの人間性を持っていることにも気付けました。とくに、自己分析で役立ったのが、「なぜ私は学園祭の実行委員会をずっとやってきたのか?」という自問自答です。私は、中学・高校・大学と10年間ずっと学園祭の実行委員会をやり続けてきました。「なぜ?」を繰り返し自問自答する中で、結果的に「他者貢献を通じて、自分の存在価値を見出したい」という私の人間性に気づきました。ぶっちゃけると、ずっと続けてきた理由は「楽しかったから」というのが本音なのだが、その背景には、今までの自分が気づけなかった人間性を見つけることができました。その自分の人間性を認識したうえで志望業界を考えたときに、今現在私が身を置く人材業界に興味を持つようになりました。【関連記事】B:業界研究・企業研究もちろん各企業の公式HPを見るのは業界研究になるとは思います。しかし、ただ眺めるだけの公式HPにはなんの意味がないことに気づきました。それは、公式HPに書いてあることを暗記したところで意味はなく、その知識から自分がどのように考えるのか、そしてその企業でどうしたいのか、というところまで思考がめぐっていなかったからです。だから、業界研究・企業研究で知識をインプットし、自分の意見として言えるレベルにまで到達しようと考えました。実際に私が行った業界研究・企業研究は以下のようなものがあります。就活支援サイトで業界の大枠を調べ、かつ各企業の情報を収集する。各企業のIR情報を眺めて現在注力している事業領域や、中期経営計画を眺めて今後注力していきたい事業領域を調べる。それをノートにまとめ、自己分析の結果と照らし、自分の人間性がどのようにその企業で発揮できるか、という将来像をノートに書きだす。ほかにも業界研究・企業研究の方法OBOG訪問などたくさんあるかと思います。もちろん、unistyleを使うことで業界研究・企業研究をすることもできます。unistyleの最大の特徴は膨大なESを見ることができる点なのですが、私は個人的に戦略的な就活をするためのテクニック記事や業界研究記事がとても役立つと感じました。なぜなら、unistyleでは定量的な数値を用いて記事を書いており、どこかの企業に傾倒したような文調ではないため、「自分でしっかりと考える」ということができるからです。22卒の就活生の方にも是非unistyleを利用することをおすすめします。【関連記事】業界・企業研究に関する就活ノウハウ圧倒的経験不足を補う(GD・面接対策)GDや面接対策のために練習企業をいくつかリストアップし、志望企業の前に経験を積もうと考えました。180度違う業界に対して志望動機を用意するのは時間の無駄なので、同じ業界でも興味がなかった企業などを受けてみることにしました。私の「二度目の」就活の場合、人材業界・ネット広告業界を中心に見ていたので、その業界の中でもあまり興味がなかった企業を受けてみることでGDや面接練習にあてました。また、そういった練習企業の説明会でも業界全体の話を聞くことができるので、業界研究にも役立てることができました。【関連記事】失敗から学んだ「絶対に就活で失敗しない方法」就活において「絶対に成功する方法・必勝法」というのは存在しているかは分かりませんが、「絶対に就活で失敗しない方法」は存在していると私は考えています。「絶対に就活で失敗しない方法」は以下の通りです。どれも当たり前のことですが、これができない人(私)が慶應クラスでもゴロゴロいるのが現状です。以下のことを貫徹すれば、就活で失敗することはまずないでしょう。【就活で失敗しないために必要なコト】①「留年するな」②「慢心するな」③「早く行動しろ」④「準備を怠るな」⑤「情報弱者になるな」①「留年するな」留年生として就活を経験した私が言えることとして、留年しないことが絶対に就活で失敗しないためのファーストステップです。留年することに全く得はありません。しっかりと単位を取りましょう。②「慢心するな」私の失敗は、慢心と面倒くさがりが引き起こしました。unistyleのユーザーには、私と同じ慶應生も多いことでしょう。たしかに皆さんの周りの先輩方は就活で成功しているかもしれませんが、それは慶應生だから成功したわけではなく、その人たちがしっかりと準備・対策して挑んだからです。どれだけ高学歴であっても私のように驕り慢心することなかれ、さもなくば絶対に失敗します。③「早く行動しろ」就活は早く始めるほど間違いなく有利になります。多くの大学生は3年生のサマーインターンあたりから、とくに意識するようになるかと思います。私の場合、そのタイミングで何も行動を起こさなかったために、間違いなくスタートが遅れましたし、就活に必要な知識・情報・経験というのも周りの就活生に差をつけられてしまいました。スタートダッシュを早くすること、スタートダッシュが遅れたのならそれを取り戻すためにそこからの行動を早くしましょう。④「準備を怠るな」就活でやることはたくさんあります。ここまでやったら内定が取れる、という指標もありません。だからこそ、「内定を得るために必要な準備を戦略的に過不足なく行うこと」が重要です。確かに、就活には面倒なこともたくさんありますが、もしかしたら一生そこに勤めるかもしれない企業を選び対策しているわけですから、今後の人生40年を考えれば、一瞬で過ぎ去る就活の間に面倒な準備をやることは非常に重要です。私の持論にはなりますが、人生を左右するフェーズとして、高校3年間みっちり勉強しなければいけない大学受験と比べて、半年間準備する就活のほうがコスパがいいと思います。面倒だからと準備を怠りたい気持ちも十分わかりますが、一度立ち止まって考えてみれば、就活に対してしっかりと準備して臨むことのほうが良い選択肢であることが分かるはずです。(一度目の就活時の私には分かりませんでした!!)⑤「情報弱者になるな」先述したように、「情報弱者は絶対に就活で失敗します」。だからこそ、情報弱者になるな!と皆さんに言いたいですし、unistyleをはじめとする就活生向けの情報サイトがたくさんあります。そういった就活支援サイトを存分に活用するだけでなく、先輩や友人から得られる情報、何より自分自らで得られる情報など、世の中にはたくさんの情報が溢れています。なんでこんなに情報!情報!って私が言うのかといえば、それは就活で不利になるだけでなく、「視野が狭いままになってしまうから」でもあります。「絶対にこの業界!この企業が第一志望!」って熱いパッションで就活をしていくのは別に悪いとは思いませんが、他の業界・企業のことを知らないくせによくもまあそこまで意固地になれるよね、って私は思ってしまいます。もしかしたら、知らないだけでもっと自分にあった理想の業界・企業があるかもしれないのに。もしちゃんと幅広く情報を持っていたら今まで以上に広い視野を持って物事を見つめることができるようになります。だからこそ、幅広く情報を網羅することで、今まで見えていなかった自分の視野を広げることが大事だと私は考えています。なお、就職エージェントneoを利用した情報収集もおすすめです。アドバイザーから業界の情報や就職活動の進め方、失敗しないためのノウハウなどを客観的にアドバイスがもらえます。少しでも興味があるという方は、下記の画像をクリックしてサービスを利用してみてください。最後に就活に対する不安はたくさんあるかと思います。その中でも、「就活で失敗してどこも行ける企業がない=NNT」という不安を大きく感じている就活生も多くいるかと思います。そういった就活生の不安を解消すべく、「絶対に就活で失敗しない方法」を解説してきました。かく言う私は、皆さんが不安に思う「どこにも行ける企業がない=NNT」という状況に陥った経験があります。逆にそういう経験があるからこそ、「絶対に就活で失敗する方法」と「絶対に就活で失敗しない方法」を知っています。だからこそ、皆さんが「どこにも行ける企業がない=NNT」という状況に陥ってほしくないので、今回の記事を書きました。ぜひこの記事を参考に、私を反面教師にして、「失敗しない就活」を進めてください。【関連記事】 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トヨタ自動車社長のスピーチ「自分だけのドーナツを見つけよう!」から読み取るキャリア観のアドバイス トヨタ自動車社長のスピーチ「自分だけのドーナツを見つけよう!」から読み取るキャリア観のアドバイス "自分だけのドーナツを見つけよう"就活生の皆さんは、この言葉を耳にしたことはありますか。この言葉は、2019年5月18日にトヨタ自動車代表取締役社長の豊田章男さんが、母校であるアメリカのバブソン大学の卒業式で行ったスピーチの中のワンフレーズです。もちろん、このフレーズだけでは何を伝えたいのかが分からないと思いますが、豊田社長は約14分間に渡るスピーチの中にこのフレーズを盛り込み、卒業生から拍手喝采を受けました。このスピーチは、今後大学を卒業して社会に出ていく日本の就活生にも当てはまるメッセージだと考えられます。今回はこの豊田社長のスピーチを要約しながら紹介し、”卒業生に何を伝えたかったのか・日本の就活生に通ずるものは何か”という内容を探っていきたいと思います。【本記事の構成】●つまらない人間になるのではなく、楽しみましょう。●自分だけのドーナツを見つけて下さい。●心からやりたいことを、今こそ見つけ出そう。●CEOからCEOへのアドバイスをさせてください。●たくさんのドーナツで満たされることを願っています。●最後につまらない人間になるのではなく、楽しみましょう。私から伝えたいことは「つまらない人間になるのではなく、楽しみましょう」ということです。幸せな人生には何が必要か。喜びをもたらすのは何なのか。自分自身で見つけ出すことが大切です。【動画時間】3:58~このメッセージの背景には、「豊田社長の大学時代の経験」があります。豊田社長の大学生時代は勉強漬けの毎日で、寮・図書館・教室を行ったり来たりの生活だったそうです。そして、そのつまらない学生生活の中で見出した喜びが"ドーナツ"であり、ドーナツがあったからこそ大学生活を乗り切ることができたと話しています。(ドーナツの詳細な説明に関しては後述の内容をご覧ください。)つまり、「自分自身(豊田社長)の中でのドーナツのようなものを皆さんにも見つけ出して欲しい」という思いが根底にあったと推測できます。そして、このメッセージの中で豊田社長が最も伝えたかったメッセージは以下の2点になります。①これからの人生を目一杯楽しもう②何事も自分自身で見つけ出していこうこれからの人生を目一杯楽しもう誰しも人生は一度きりであり、つまらない人生を送るよりは楽しんで生活した方が断然充実した人生を送ることができます。つまらない人生を送るよりは楽しんで生活した方が断然良い人生であり、その良い人生を送るために"幸せな人生に必要なもの・喜びをもたらすもの"を早めに見つけることが重要だよ、というメッセージが込められています。何事も自分自身で見つけ出していこうこのメッセージは、"最終的な判断は自分自身で行うことが重要"という意味が込められています。自分にとって重要なモノ・コトを、他人から見つけ出してもらうのと自分自身で見つけ出すとでは"納得感"が大きく異なります。また、他人から見つけ出してもらったものは「本質」ではない可能性が高いですし、今後その判断がブレてしまう可能性も低くありません。他人にアドバイスをもらったり、他人の意見を参考にすることはもちろん良いですが、自分の人生は自分だけのものですし、何事も自分自身で見つけ出し、判断していくことが大切と言えるでしょう。自分だけのドーナツを見つけて下さい。皆さんも、自分だけのドーナツを見つけて下さい。夢中になれるものを見つけたら、手離さないで下さい。▼むしろ、前だけを見て、すべてがうまく行くと考えるべきです。【動画時間】4:23~このメッセージも「豊田社長の大学時代の経験」が背景にあります。豊田社長の大学生時代の喜びであった"ドーナツ"、そのようなものを皆さん自身でも見つけてくださいという思いが込められています。そして、このメッセージの中で豊田社長が最も伝えたかったメッセージは以下の2点になります。①夢中になれるもの・喜びをもたらすものを見つけたら、それを持ち続ける②過去を振り返らず、前だけを見てポジティブに過ごそう夢中になれるもの・喜びをもたらすものを見つけたら、それを持ち続ける長い人生の中では、「辛いこと・悩むこと・挫折」といったものが多く待ち受けています。そして今後、「乗り越えなければならない課題・挫折」と向き合うことになった際、"夢中になれるもの"こそがそれを乗り越えるための「助け・原動力」となるということです。そういった課題・挫折は何歳になっても待ち受けているもの、それゆえにそれを乗り越える原動力となるものを持ち続けることも大切になります。過去を振り返らず、前だけを見てポジティブに過ごそうこれからの人生、多くの方は「成功・輝かしい人生」を目指して過ごしていくと思いますが、そういった成功する方は必ず「一筋縄ではいかないこと」に直面します。そのように一度立ち止まってしまった時、過去を振り返ってくよくよするのではなく、そういった時ほど前だけを見て行動しようというメッセージが込められています。また、前だけを見て行動する際には、必ず"ポジティブに行動する"ことを心掛ける必要があります。なぜなら、それこそが「より良い人生を送る」ための一つの手段であるからです。夢中になれるものを見つけてそれを持ち続け、常に前だけを見てポジティブに過ごすことこそが、「成功を収める」ための一歩となるでしょう。心からやりたいことを、今こそ見つけ出そう。皆さんが、心からやりたいことは何か、今こそ、それを見つけ出す時です。▼若さの恩恵である時間と自由を使い、皆さんの幸せを見つけてください。「予想外」のことがあっても恐れないでください。【動画時間】5:49~このメッセージは、遠い先の未来の皆さんに向けてではなく、今現在の皆さんに向けたメッセージになります。そして、このメッセージの中で豊田社長が最も伝えたかったメッセージは以下の2点になります。①今、この若い時期に「心からやりたいこと」を見つけ出しておこう②時間や自由が比較的ある若い時期に、「自分自身の幸せ」を見つけ出しておこう今、この若い時期に「心からやりたいこと」を見つけ出しておこう20代前半などの若い時期は比較的自由であり、この時期にしかできないことも多々あります。そして、この若い時期に見つけ出したものが「その後のキャリア・人生」にも大きく影響を及ぼすため、若い時期だからこそ「心からやりたいこと」を見つけ出しておくべきというメッセージが込められています。実際に、年齢を重ねてから「心からやりたいこと」を見つけようと思っても時間・自由が制限され、やりたくてもできないことも多々あります。しかし、若い時期に見つけ出しておけば、今後長年に渡りそれに取り組むことができます。この若い時期に見つけ出したものが、「その後のキャリア・人生」にも大きく影響を及ぼすため、"今しか見つけ出せないものを見つけ出しましょう"というメッセージが込められています。時間や自由が比較的ある若い時期に、「自分自身の幸せ」を見つけ出しておこうこのメッセージは、比較的自由にできる若い時期だからこそ、"自分自身の幸せの定義"を見つけ出しておこうという思いが込められています。①とメッセージが若干被る部分もありますが、若い時期に見つけ出した定義は、今後年齢を重ねても大きく変わることはないし、今後の人生をきっと豊かにしてくれるでしょう。つまり、「何事も若い時期に見つけ出しておくことが必要だ」というメッセージを伝えたかったのだと推測されます。CEOからCEOへのアドバイスをさせてください。CEOからCEOへのアドバイスをさせてください。●しくじらないでください●当たり前だと思わないでください●正しいことをやりましょう●正しいことをすれば、お金はついてきます●歳を取っていても、新しいことに挑戦してください▼●つまり、私がお伝えしたいことは、皆さんは「常に何か新しいことを学ばなければいけない」ということです▼●あなたに影響を与える人を見つけてください●誰かに刺激を与える人になってください●立派なグローバル市民になってください●環境のこと、この地球のこと、世界で何が起こっているのか、いつも気にかけてください●恰好つけるのではなく、温かい人になってください●自分自身のブレない軸を決めてください▼●皆さん自身を導く光を見つけてください●その光に導かれて、様々なことを判断して下さい【動画時間】10:10~これらのメッセージは、約14分間に渡るスピーチの終わりで豊田社長が伝えたものです。現在のトヨタ自動車CEOである豊田章男氏から、未来のCEOになるバブソン大学の卒業生に向けたメッセージとなっています。この部分では、「一言の簡潔なメッセージ」を立て続けに発していますが、要約すると豊田社長が最も伝えたかったメッセージは以下の4点になります。①現在の状況・環境を当たり前だと思わずに行動しよう②目先のモノ・コトに捉われず、常に正しい行動を心掛けよう③自分自身が尊敬できる人・モノを見つけ、自分自身も誰かに何かを与える人になろう④自分自身の「軸(価値観・譲れないもの)」を明確にしよう現在の状況・環境を当たり前だと思わずに行動しよう昔に比べ、現在はあらゆるものの移り変わりが早く、現在の当たり前が「何日後・何年後」の当たり前であるかは全く分かりません。だからこそ周囲の変化に合わせ、"考え・行動"を変えていく必要があります。就活生の身近なところでいくと、現在と10年前の「人気就職先企業ランキング」が大きく変化していたり、平成元年と平成30年の「企業の世界時価総額ランキング」が全く異なるものになっていたりと、ここ最近の変化のスピードは大幅に早まっています。【参考記事】ダイヤモンド・オンライン:昭和という「レガシー」を引きずった平成30年間の経済停滞を振り返る現在の状況に固定概念を持ちすぎず、柔軟に「考え・行動」を変化させていくことが重要でしょう。目先のモノ・コトに捉われず、常に正しい行動を心掛けようこのメッセージは、「目先の利益や甘い誘惑に踊らされず、"自分自身が正しいと思う・周りから見て正しいと感じる行動"を心がけよう」という意味のメッセージになります。社会人になると会社のために「利益」を追うことが増え、どうしても目先のモノ・コトに捉われてしまう可能性が高くなります。しかし、そういった行動は短期的視点では良い行動かもしれませんが、長期的視点で考えると疑問が浮かんできます。例えば、自社で製品を製造・販売している・サービスを提供している企業では、「とにかく製品を売る・サービスの利用人数を増やす」というように"利益"のみを追求してしまうことが多々あります。しかし、本来の目的は「顧客に価値提供する・喜んでもらう」ことです。利益をとにかく増やすことは短期的視点で見れば適した行動かもしれませんが、長期的視点で見ると後者を重視した方が"信頼関係の構築・長期的な関わり"に繋がることは間違いないでしょう。正しい行動を継続することこそが、結局は将来的に自分にメリットとして返ってくるため、「常に正しい行動を心掛けよう」というメッセージになります。自分自身が尊敬できる人・モノを見つけ、自分自身も誰かに何かを与える人になろうまず、「自分自身が尊敬できる人・モノを見つけ」のメッセージに関しては、"ロールモデル・目標"を明確にしようという思いが込められています。「ロールモデル・目標」が明確になることで、自分自身が取り組むべき"行動"も明確化されますし、それが結果的に"自分自身の行動の基準を上げる"ことにも繋がります。「誰かに何かを与える人になろう」のメッセージに関しては、「尊敬できる人・モノを見つけた」先にある行動になります。「尊敬できる人・モノを見つける→それを意識して行動する→いずれ誰かに何かを与える人になれる」という風に変化し、自分自身を"与えられる側から与える側"に変化させることができるでしょう。自分自身の「軸(価値観・譲れないもの)」を明確にしよう自分自身の軸、若い時期にこれを明確にしておくことで、その後の人生の行動・考え方における"核"となるものを創ることができます。そして、この軸を明確にして固めておくことで、他人・周囲の状況にブレることなく、"自分自身の理想とする行動・考え方"をすることに繋がります。時代や周囲の変化に合わせることももちろん必要ですが、「軸・ゆずれないもの」はしっかりと持っておきましょう。たくさんのドーナツで満たされることを願っています。時計の針は最初に戻り、皆さんの可能性は無限大です。皆さんの時代が、美しいハーモニーと、成功と、そして、たくさんのドーナツで満たされることを願っています。【動画時間】13:35~このメッセージはスピーチ全体の締めに用いた言葉、つまりこれまでのスピーチ全体を要約しているメッセージだと考えられます。この部分ではいくつかの比喩表現を用いていますが、「時計の針が最初に戻る=0時=ここからが新たなスタートライン」、「美しいハーモニー=令和=新しい時代の始まり」、「ドーナツ=楽しみ・喜び・夢中になれるもの」と表現することができます。では、「なぜ豊田社長は最後にこのメッセージを伝えたのか」、最後に伝えたかったメッセージとしては以下の通りです。●まだ20代前半の皆さんの可能性・未来は無限に広がっているのだから、積極的に悔いのないように人生を過ごしていこうまだ20代前半の皆さんの可能性・未来は無限に広がっているのだから、積極的に悔いのないように人生を過ごしていこうこのメッセージの意味・意図は文字の通りです。20代前半などの若い時期はまだまだ可能性が無限大に広がっていますが、年齢を重ねるにつれてそれは次第に有限になってきます。つまり、可能性が無限大である状況は今しかないと言えます。また、これから社会人として働く方にとっては、今こそが"スタートライン"です。だからこそ「積極的にあらゆる物事に取り組み、悔いのない選択をしてくことが重要である」というメッセージがこの部分には込められています。最後にトヨタ自動車代表取締役社長の豊田章男さんがバブソン大学の卒業式で行ったスピーチ、これを観て就活生の皆さんはどのように感じたでしょうか。また、"自分だけのドーナツ"を見つけるためのヒントを得ることはできたでしょうか。今回は約14分間に渡るスピーチの一部を抜粋して紹介しましたが、得るものの非常に多いスピーチだったのではないかと思います。このスピーチを観ての「感想・受け取り方・感じ取り方」は人それぞれではありますが、"今後のキャリア観・今からやるべきこと"など、何か一つでも得ることができれば幸いです。ぜひ皆さんも"自分だけのドーナツ"を見つけ、社会で羽ばたいていただけたらと思います。関連記事※アイキャッチ画像は「バブソン大学HP」より引用しています。 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